寝たきりになる要因のベスト3には入るであろう
『大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)』についてです!
出来るだけ簡単に書きますが・・・難しいかもしれません・・・
大腿骨はいわゆる太ももの骨で頚部というのは
骨盤と接する鼠径部(そけいぶ)の位置にあたります。
まず背景には骨粗鬆症が大きくからんでいます。
女性の場合は閉経後ホルモンバランスが崩れ
骨粗鬆症のリスクは男性に比べ高いと言われています。
大腿骨頚部骨折のほとんどは転倒することで起こります。
1つは横に転んで直接大腿骨に衝撃が伝わる直接的な衝撃によるもの
2つ目はお尻をついて転んだ時の衝撃が伝わっておこる
間接的な衝撃によるものです
大腿骨の骨折ですが大きく言うと2種類あります。
①内側型の骨折
②外側型の骨折
内側型の骨折は関節を包む袋状の組織(関節包)の中で起こるもので
関節包内で骨折すると人工関節(人工骨頭置換術)にする手術がほとんどの場合行われます。
若い方が事故で骨折しても人工関節になる可能性が高い骨折です。
理由は斜への力が掛かりやすい場所であり、骨折した両端が離れてしまうこと(骨折した両端がくっつかないと治りません)
関節包内の液体が邪魔をして仮の骨ができにくい
大腿骨の骨頭側(骨盤側)から血液を供給しているので途絶えてしまうなどの理由からです。
もう一方の外側型の骨折は関節包の外側で起こるため金属による固定手術が一般的です。
いろんな固定の仕方がありますが、たいていは金属を取ることはありません。
一生のお付き合いになることが多いです。
手術後のリハビリも大変なことの一つです。
まずは手術した傷口の痛み、体重をかける怖さとの闘いからです。
特に高齢な方であればすぐに手術出来ればいいのですが
骨折後1週間後に手術となれば痛みをこらえベッドに寝たきりです。
その間に認知症に・・・なんてことも多くあります。
特に骨折しパニックになっているときですので起こりやすいです。
やはり転倒しないことが一番です。
研究によると座って前・右・左に片手をたくさん伸ばせる人ほど
転倒しにくいという結果が出ています。
前へは利き手 右側へは右手を伸ばし 左側へは左手を伸ばして下さい。
あまり遠くに手を伸ばせない方は転倒の注意が必要です。
ちなみに立って手を伸ばしても遠くにいけない人は
転倒しやすいですが、バランスの悪い方が行うと
この検査によって骨折なんてことになるかもしれませんので
座って行うのが安全かと思います。
皆さんは大丈夫かも知れませんが
皆様のお父さん・お母さんはどうでしょうか?
手を伸ばす検査はあくまで参考ですので行うときは
無理をせず行ってみてください。
大腿骨を骨折すると大変ですよ。。。
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